2013年8月27日火曜日

海にも地下水にも汚染拡大、人災が続くなか、責任を問わない「不起訴」はあり得ない!


 
 
 
 
 
 
 
 
 


弁護団が追加上申書を提出しました。
不起訴不当の根拠を説明して、検察に再考を促す内容です。ぜひお読みください。

2013年8月14日水曜日

【拡散希望】朝日新聞報道を受けて。

本部ブログより~

本日(8月9日)、朝日新聞の1面トップに「原発事故全員不起訴へ」という記事が掲載されました。

原発事故、全員が不起訴へ 東電前会長や菅元首相ら(朝日新聞)

福島の告訴団事務局には、早朝から「不起訴は許せない」、「地検に抗議の電話しました」、「がんばってください」と、ひっきりなしに電話がかかってきています。また、「お葉書作戦は続けるのでしょうか」という質問も多くいただきました。

朝日新聞の記事は、あくまで推測であり、地検はまだ判断を出してはいません。…とはいえ、地検内の誰かのリークがニュースソースであるだろうと思われ、判 断を出す日のは近いのかもしれません。お葉書作戦を今こそ大拡散してください。どんどん葉書を出してください。「朝日の記事には驚きましたが、よもや不起 訴ではないでしょうね」と!

弁護団が、「不起訴報道」に対して、「反論の投稿をしよう」とコメントを作成し、朝日新聞に連絡しましたが、「今回は掲載を見合わせる」という返事が返ってきました。
そこで、「不起訴報道への反論稿」を以下に掲載いたします。みなさま、広く拡散をお願いいたします。

なお、朝日新聞の記事は、「福島原発告訴団の告訴」と、別の方々の告訴(数件)もいっしょにまとめて書かれています。福島原発告訴団は「菅直人元首相」、「枝野幸男元官房長官」、「海江田万里元経済産業相」を告訴していません。

・被告訴人名簿はこちらです。

  • 勝俣 恒久 東京電力株式会社 取締役会長
  • 皷 紀男 東京電力株式会社 取締役副社長 福島原子力被災者支援対策本部名長原子力・立地本部副本部長
  • 西澤 俊夫 東京電力株式会社 取締役社長
  • 相澤 善吾 東京電力株式会社 取締役副社長 原子力・立地本部長
  • 小森 明生 東京電力株式会社 常務取締役原子力・立地本部副本部長兼福島第一安定化センター所長 
  • 清水 正孝 東京電力株式会社 前・取締役社長
  • 藤原 万喜夫 東京電力株式会社 常任監査役・監査役会会長
  • 武藤 栄 東京電力株式会社 前・取締役副社長原子力・立地本部長
  • 武黒 一郎 東京電力株式会社 元・取締役副社長原子力・立地本部長
  • 田村 滋美 東京電力株式会社 元・取締役会長倫理担当
  • 服部 拓也 東京電力株式会社 元・取締役副社長
  • 南 直哉 東京電力株式会社 元・取締役社長・電気事業連合会会長
  • 荒木 浩 東京電力株式会社 元・取締役会長・日本経済団体連合会副会長
  • 榎本 聰明 東京電力株式会社 元・取締役副社長原子力本部長
  • 吉田 昌郎 東京電力株式会社 元・原子力設備管理部長、前・第一原発所長
  • 班目 春樹 原子力安全委員会委員長
  • 久木田 豊 同委員長代理
  • 久住 静代 同委員
  • 小山田 修 同委員
  • 代谷 誠治 同委員
  • 鈴木 篤之 前・同委員会委員長(現・日本原子力研究開発機構理事長)
  • 寺坂 信昭 原子力安全・保安院長
  • 松永 和夫 元・同院長(現・経済産業省事務次官)
  • 広瀬 研吉 元・同院長(現・内閣参与)
  • 衣笠 善博 東京工業大学名誉教授(総合資源エネルギー調査会原子力安全・保安部会耐震・構造設計小委員 地震・津波・地質・地盤合同WGサブグ ループ「グループA」主査、総合資源エネルギー調査会原子力安全・保安部会耐震・構造設計小委員会地震・津波・地質・地盤合同WG委員)
  • 近藤 駿介 原子力委員会委員長
  • 板東 久美子 前・文部科学省生涯学習政策局長(現・同省高等教育局長)
  • 山中 伸一 前・文部科学省初等中等教育局長(現・文部科学審議官)
  • 合田 隆史 前・文部科学省科学技術政策局長(現・同省生涯学習政策局長)
  • 布村 幸彦 前・文部科学省スポーツ・青少年局長(現・同省初等中等教育局長)
  • 山下 俊一 福島県放射線健康リスク管理アドバイザー(福島県立医科大学副学長、日本甲状腺学会理事長)
  • 神谷 研二 福島県放射線健康リスク管理アドバイザー(福島県立医科大学副学長、広島大学原爆放射線医科学研究所長)
  • 高村 昇 福島県放射線健康リスク管理アドバイザー(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科教授)


【不起訴報道への反論稿】

何の津波対策もとらなかった東電免責はあり得ない
                  河合 弘之(弁護士・福島原発告訴団弁護団代表)

 去る8月9日本紙朝刊に、月内にも福島原発事故について、我々が行っていた告訴・告発について不起訴処分がなされる方向で検察庁が調整に入っているとい う報道がなされた。記事において不起訴理由とされている点を取り上げ、告訴人らの考えを述べ、検察官・検察庁の再考を強く求めたい。

 本紙報道によると不起訴の理由は、「事故と災害関連死との因果関係はないとは言い切れない。今回のM9規模の大地震と津波は、専門家の間で予測されてい たと言えず、事前に想定できたのはM8.3までだった。巨大津波の発生と対策の必要性を明確に指摘していた専門家も少なかった。東電が2008年に津波高 さ15.7メートルと試算していた点についても、専門家の間で賛否が分かれ、東電も『実際には起きないだろう』と受け止め、対策を検討したものの、具体化 は見送った。東電の津波対策は十分ではなかったものの、刑事責任を問うことは困難。」とされている。

 検察官の立脚する予見可能性の議論には次の疑問がある。15.7メートルの津波は東電内部の検討において確かに試算されていた。この原発の想定津波高は わずか6メートルであった。この地域でマグニチュード8.3程度の地震と高さ10メートル程度の津波が来ることは、地震と津波の専門家なら、だれもが頷く 普通の想定であった。

 電源喪失を防止するための対策としては、防潮堤の設置だけでなく、外部電源の耐震性強化、非常用ディーゼル発電機とバッテリーの分散と高所設置等、構内電源設備の耐震性,耐津波性の強化など多様な措置がありえた。

 浜岡原発においては、老朽化した1,2号機は耐震補強を断念し、2008年には廃炉の決定がなされていた。福島第1原発1-3号機についても、同様の措 置は十分あり得た。にもかかわらず、東京電力は一切何の対策もとらなかった。予測されたレベルの地震と津波対策を講じたにもかかわらず、それが不十分で あったわけではない。東京電力自身が、原子力改革特別タスクフォースの報告において、結果を回避できた可能性を認めているのだ。

 事故以前の東京電力社内のすべての証拠を収集し、どのような検討がなされていたのかを解明するには、強制捜査による関係資料の押収が欠かせない。このこ とは、捜査機関として当然の責務だ。検察庁は、テレビ会議録画や社内メールなどの任意提出を受けただけで、今日まで強制捜査を実施していない。多くの市民 の生命と生活、生業を根こそぎ奪ったこの事故について、強制捜査もしないで捜査を終結するような事態は絶対にあってはならない。検察内部の良心が検察庁を 揺り動かし、強制捜査の実施と起訴が実現することを心から願ってやまない。

2013年8月11日日曜日

■福島原発告訴団より緊急のお願い■

地検への『お葉書』作戦
“心に訴える暑中見舞い“を!
 
この8月中旬にも検察により不起訴の決定が下りるとの見通しが、報道されていま
す。
どうしてこの未曾有の事故の責任が不問にできるのでしょうか?!
一日も早く強制捜査に踏み切り、是非とも起訴するように、大至急、東京と福島の地
検に、お願いして下さい。
********* <地検住所>  **********
福島地方検察庁 〒960-8017 福島県福島市狐塚17番地
東京地方検察庁 〒100-8903 東京都千代田区霞が関1丁目1-1
 
○夏ですから、出かけた先から飛び切りきれいな絵はがきで、まず自然称賛の文面
を。
または手持ちのステキな絵はがきなどを使って・・・
○「でも、ここから放射線が・・・」とか、「一瞬で灰色に」など福島原発震災に対
する思いを書く。
○それに加えて以下のようなひとことを添えて結びとする。
「早く強制捜査を」
「どうして起訴しないのですか?」
「早く責任者の刑事責任を!どんどん証拠隠滅されてしまいます」
「東電本社の家宅捜査をしてこそ東京地検!」
「原発に家宅捜査に入ってください!」
「現場調査を」
「これでも法治国家といえますか?」
「海外でひんしゅくを買っています」
等々、心を込めて書きましょう!
○差出人の住所・氏名も、出来るだけ書く方が効果的です。
○仮に不起訴の決定が出ても、それへの異議を唱える文面に変えて、引き続き送って
下さい。
 
福島原発告訴団団長 武藤類子
 

「福島民友」新聞掲載記事への抗議

昨日、「福島民友」新聞(8/10)30面『「強制捜査せず」に不満』の記事内
に、団長のコメントが掲載されましたが、記事に重大な誤りがあったため、福島民友
新聞社に対して、厳重抗議を致しました。
 
 
この記事は、「原発事故 全員不起訴へ」(朝日新聞8/9)の報道について、電話
でコメントを求められ、団長が答えたものでした。
 
 
記事では、『武藤団長は「今は業務上過失致傷といえないとしても、原発事故による
甲状腺がんなどの発症リスクも否定できない」と懸念を…』と書かれていますが、こ
れは「今は業務上過失致死傷といえない」と「検察」が判断した、という報道につい
ての反論のコメントであり、告訴団が「業務上過失致死傷」に問えないと考えてい
る、と読者に受け取られかねない記事となっていることに抗議致しました。
 
 
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原発不起訴へで「強制捜査せず」に不満
 
福島民友新聞 8月10日(土)12時43分配信
 
 東京電力福島第1原発事故をめぐって、検察当局が業務上過失致傷容疑などで告
訴・告発された当時の東電幹部や政府関係者らを不起訴処分とする方向で検討してい
ることが分かった9日、福島原発告訴団の武藤類子団長は福島民友新聞社の取材に応
じ、「強制捜査せずに、不起訴とすることは考えられない」と不満を漏らした。
 
 
 同告訴団は昨年6月、同社や国の幹部、放射線の専門家らについて、業務上過失致
死傷容疑などで告訴・告発状を福島地検に提出した。武藤団長は「今は業務上過失致
傷といえないとしても、原発事故による甲状腺がんなどの発症リスクも否定できな
い」と懸念を示した。「多くの人が東電の責任追及を望んでいると思う」と捜査の徹
底を求めた。
 
 
 福島地検は「特定の事件について回答は差し控える。しかるべき時期に説明した
い」とした。
 
 東電は「刑事告訴についてコメントは控える」とコメントした。
 
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福島民友新聞
 
最終更新:8月10日(土)12時43分

2013年8月8日木曜日

8月4日 開始前に強い余震! 「強制捜査はまだか!!~告訴受理から1年を迎えて~」いわき集会 開催される


ご支援・ご協力ありがとうございます。

84日、「強制捜査はまだか~告訴受理から1年を迎えて~」と題して、いわき市文化センターで集会とデモが行われました。

いわき市は、郡山などと比べ、北杜から往復10時間ほどかかります。甲信越からは5人の参加でしたが、会場で山梨からお2人、新潟からお1人の告訴人の方にお会いでき、心強かったです。丁度いわき駅に着き昼食中に、強い地震があり、3号機の危険が言われていたので、とても怖い思いをしました。参加者は300人を超え、集会後のデモも、音楽もあり、熱気あるものとなりました。しかし、日曜日にも拘わらず、市街の人通りは少なく、寂しい印象でした。

集会では、武藤類子団長からの今も続く福島の厳しい現状を踏まえてのあいさつに続き、福島告訴人のスピーチ、そして弁護団から告訴の行方についての報告がありました。

海渡弁護士からは、6月 末に「夏にも立件断念か?」という報道がなされたが、その内容についても弁護団は上申書を提出し、証拠とともに反論していること。すでに、危険性回避が十 分でなかったこと、事故に対する安全確保がなされていなかったこと、安全対策を講じることはできたこと、自殺した遺族の賠償申し立てで東電は原発事故との 因果関係を認めたこと、子供たちの甲状腺疾患についても疫学的な因果関係を認める見解もあることなどから、十分に過失傷害致死は成り立つ。強制捜査をしな いまま終結することは許されない。もし、不当に検察庁が不起訴にしても、闘いは続けられる。検察審査会に申し立て、2回の起訴相当を勝ち取る。そのためには国民の声、福島の声を結集することが大事である」と力強く話されました。

これでも不起訴処分になるのであれば、もう「再稼働」したくて仕方のない政府の政治的姿勢が影響を及ぼしたと考えざるを得ません。

今回の集会では、神田香織さんの講談があったり、ミニコンサートがあったりと、いつもの固い感じとは少し違っていました。なかでも、在日2世の李政美さんのライブは圧巻でした。李さん自身から類子さんに連絡を取って、出演したそうです。韓国の太鼓であるチャンゴを叩きながらの、新相馬節と会津磐梯山の歌では会場と一体となりました。伸びやかでたくましい歌声の中にも憂いの響きもあり、心が揺さぶられました。

起訴に持ち込むまで、時にくじけそうになりますが、最後まであきらめない気持ちを持ち続けたいと思います。今後とも皆さまの関心とご支援をお願いいたします。

集会・デモの詳しい内容は、当日の動画をご覧ください。




被災者陳述書出版へ 福島原発告訴団「生の声聞いて」 2013.8.3 02:07 産経新聞記事より